キミノタネ、
2014/9/1に開所してから丸5年が過ぎました。

“大人の発達障害、精神障害に特化した支援を実施する事業所を上田市に創りたい。”
そんな思いを描いたのは、
23年前の疑問から。

当時は統合失調症を精神分裂病と呼んでいた時代。
うつ病も神経症も、
精神障害者が抱える病気はそれほど世間に知られていませんでした。
インターネットも浸透していない時代ですから情報量も今ほど無く、
もしかすると、
発病した当事者さえも自分に何が起きたのか理解に苦しみ、
病気が原因で引き起こした“失態”を、
世間の誰よりも当事者自身が事あるごとに
いつも自責しているように見えました。

そう感じたのは
発病し治療を終え病気と付き合って生きていく人たちが、
「あんなことをしてしまったんだから居場所がなくてあたりまえ。」
と考える人が、
あまりにも多かったからかもしれません。

それが純粋に疑問でした。
人生経験も豊富で知識も備え、
穏やかで優しく
人の痛みを自分のことのように想像する…。
そんな方々が
ただ精神疾患を患っただけで
まるで犯罪者の出所後のような生活を送ってる。

精神障害者の日常生活を支援する社会資源は
当時の上田市内には1つの運営母体しかありませんでした。

「ここしかいる場所がない。」

それは、
理不尽なことを理不尽とも言えず
自由な考え方を発信できず
多数の意見が少数の意見を受け入れない
まるで時代遅れな空気感が流れていたことを
覚えています。

ただ精神疾患を発病しただけでナンデ?

そんな疑問が、
「いつか上田に精神障害者の社会資源と選択肢を増やし、
わたしに新しい世界を教えてくれた人たちに恩返ししたい。」
の気持ちを芽生えさせてくれました。

それから23年後。

『発達障害と精神障害の支援に特化したキミノタネ』
が開所しました。

今では上田はもちろん、
日本全国で精神障害者の社会資源は増えつつあります。

そのたくさんの社会資源を利用する際に、
理不尽であることは理不尽であると言え、
自由な考え方を認め合い、
多数決で様々なことを解決しない。
そんな場所の1つに
“キミノタネ”も存在したい。

おかげさまで6年目を無事に迎えました。
ありがとうございます。
初心を忘れず、
この1年も
新しいことに取り組んでいきます。

引き続き、
キミノタネを
よろしくお願いいたします。

一般社団法人ミチシルベ キミノタネ施設長:すぎやかおり

 


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